介護職の新人教育はどこまで教えてくれる?|未経験で特養に入ってわかったこと

新人介護士が教えてもらうがなかなか覚えられず困っているシーン

介護職に未経験で入職したものの、「仕事をどこまで教えてもらえるの?」「見て覚えてと言われても、どうすればいいのかわからない」と悩んでいませんか?

介護職の新人教育は、施設によって違います。
先輩職員がついて丁寧に教えてくれる職場もあれば、人手不足などで十分な指導を受けられず、見よう見まねで仕事を覚えなければならない職場もあります。

教えてもらったとおりにやっているつもりでも、実際に介助すると戸惑うことは少なくありません。
思うようにできず、「自分は介護職に向いていないのでは?」と落ち込んでしまうこともあるでしょう。

私も50代で未経験から特別養護老人ホーム(特養)に入職し、新人教育や介助方法に悩んだ経験があります。

この記事では、未経験で特養に入ってわかった新人教育の現実や、仕事を覚えるために大切なことを、実体験を交えてお伝えします。

介護の仕事がうまくできないと悩んでいる方は、すぐに自分の能力不足と決めつけず、今の職場の教育環境にも目を向けてみてください。

介護職の新人教育はどこまで教えてくれる?

未経験で介護職に就いた場合、どこまで教えてもらえるかは、働く施設によって違います。

先輩職員がついて丁寧に教えてくれる職場もあれば、人手不足などで十分な指導時間を取れず、「見て覚えて」と言われる職場もあります。

また、教える人によって介助方法や説明が違い、何が正しいのかわからなくなることもあります。

忙しい職場では、質問することをためらったり、手を止めさせてしまうことに申し訳なさを感じたりすることもあるでしょう。
なかには、質問したときに嫌な顔をされたり、嫌味を言われたりして、仕事を続ける自信をなくしてしまう人もいるかもしれません。

教えてもらったとおりにやっているつもりでも、実際に介助してみるとうまくできないことがあります。
利用者さんによって身体の状態や動ける範囲が違うため、先輩の動きを見たり説明を聞いたりするだけでは、わからないことも多いからです。

思うようにできず、「自分は介護職に向いていないのでは?」と落ち込むこともあるでしょう。

でも、最初から何でもできる人はいません。

介護は、知識を覚えるだけでなく、実際の介助を通して少しずつ技術を身につけていく仕事です。
初めは戸惑って当然ですし、わからないことを確認しながら、一つひとつ覚えていくことが大切です。

私自身も、未経験で特養に入職し、思うようにできず悩んだ経験があります。

仕事を覚えるまでの期間には個人差があります。
焦って何でも一人でできるようになろうとする必要はありません。

大切なのは、少しずつ経験を積めること、そして安全に介助するために必要なことを確認できる環境があることです。

では、介護職の新人教育には、どのような違いがあるのでしょうか。
施設の教育体制だけでなく、教える人によっても、仕事の覚えやすさは変わってきます。

介護職の新人教育は施設や教える人によって違う

介護職の新人教育は、施設によって違います。

先輩職員がついて一つひとつ教えてくれる職場もあれば、基本的な説明だけで、あとは「見て覚えて」と言われる職場もあります。

また、教える人によっても違いがあります。
ベテランだからといって、必ずしも教えるのが上手とは限りません。
説明がわかりにくかったり、肝心なところが十分に伝わらなかったりすることもあります。

介護は、先輩の動きを見ているだけではわからないことも多い仕事です。
実際に自分で介助してみると、どこを支えればいいのか、どのタイミングで動けばいいのかなど、戸惑うことがたくさんあります。

本来なら、先輩に横についてもらい、自分が行う介助を見てもらいながら、改善点やコツを教えてもらえるのが理想です。
しかし、人手不足で忙しい職場では、一度教えてもらっただけで、次からは自分で行うように任されてしまうこともあります。

さらに、利用者さんの人数が多い施設では、一人ひとりの身体状況や介助方法、注意点など、覚えなければならないことも多くなります。
同じ介助でも利用者さんによって方法が異なるため、見たことをそのまま覚えるだけでは対応できないこともあります。

わからないことを曖昧にしたまま介助するのは危険です。
利用者さんの安全に関わることは、遠慮せずに確認し、必要であれば先輩に介助を見てもらいましょう。

ただし、新人が自分から質問したり、努力したりするだけで、すべての問題が解決するわけではありません。
安全に介助するためには、必要なことを教えてもらい、わからないときに相談できる環境も大切です。

では、実際に未経験で特養に入職すると、どのようなことで戸惑うのでしょうか。
ここからは、私自身が働くなかで感じた新人教育の現実をお伝えします。

未経験で特養に入ってわかった新人教育の現実

介護職の新人教育について、施設によって違いがあることをお伝えしました。

では、実際に未経験で特養に入職すると、どのようなことで戸惑うのでしょうか。

私自身、50代で未経験から特養で働き始め、仕事の覚え方や利用者さんへの介助方法など、わからないことがたくさんありました。

先輩の介助を見て覚えようとしても、いざ自分でやってみるとうまくできない。
利用者さんの状態を十分に把握できないまま、介助に戸惑うこともある。
そして、丁寧に介助しようとすると、今度は仕事が遅いと言われることもありました。

ここでは、私が特養で働くなかで感じた新人教育の現実を、実体験を交えながらお伝えします。

見て覚えるだけでは、実際の介助ができなかった

介護職の新人教育でよくあるのが、「見て覚えて」という教え方です。

最初は先輩職員の横について、どのように介助しているのかを見ながら覚えていきます。

ところが、いざ自分で介助しようとすると、わからないことが次々に出てきます。

「どこを支えたらいいんだろう?」

「この利用者さんは、どちら側に麻痺があるんだっけ?」

見ているときにはわかったつもりでも、実際に自分でやってみると、うまくできないことがたくさんあります。

特に未経験の場合、見て覚えるだけでは難しいものです。
それでも、人手不足などで教える時間を十分に取れない現場では、「見て覚えて」と任されてしまうことがあります。

さらに困るのは、見て覚えた介助方法が、必ずしも安全で適切とは限らないことです。

学校で習った方法と違う介助をしている職員を見て、「習ったことと違うけれど、これでいいのかな?」と迷うこともありました。
どちらが適切なのか判断できず、自信がないまま介助することに不安を感じる場面もあります。

同じ利用者さんの介助を何度も経験できれば、少しずつ手順やコツを覚えられるかもしれません。
しかし、実際の現場では複数の利用者さんを担当します。
一人ひとり身体の状態や介助方法が違うため、覚えることも多く、混乱しがちです。

最初のうちは、同じ利用者さんの介助を繰り返し経験できると、仕事を覚えやすいと思います。
けれど、そうした環境ばかりではありません。

入職して2週間ほどたつと、「何度か見たよね? もう覚えたよね?」という雰囲気になることもあります。

シフト制では、毎回同じ職員が教えてくれるとは限りません。
そのため、誰がどこまで教えたのか、新人が何を理解できていて、何につまずいているのかを、職場全体で把握できていないこともあります。

そんな状況で「もう1か月たったよ」「見て覚えて」と言われると、十分に教えてもらえていないのに、自分だけができないように感じてしまいます。
私自身、こうした言葉が心に刺さるような思いをしました。

もちろん、忙しい現場でも、きちんと教えてくれる職員はいます。
私も、そうした人に教えてもらいながら仕事を覚えていきました。

質問できる人がいるなら、わからないことを確認したり、実際の介助を見てもらったりすることも大切です。

ただし、新人が自分で努力すれば、すべて解決するわけではありません。
そもそも、最初は何がわからないのか、自分のどこができていないのかさえ、わからないことがあるからです。

だから、最初から何でもできるようになろうと焦らなくても大丈夫です。
一つひとつ確認しながら、できることを少しずつ増やしていきましょう。

介護職は、未経験であれば年齢に関係なく、最初は大変に感じる仕事です。
思うようにできないときは、自分の努力不足だけが原因なのではなく、教え方や教育体制にも目を向けてみてください。

利用者さんによって介助方法が違うのに、十分に教えてもらえなかった

介護施設では通常、利用者さん一人ひとりの病気や身体の状態、介助するときの注意点などをまとめた記録が用意されています。

本来なら、こうした情報を確認し、利用者さんの状態を理解したうえで介助することが大切です。

しかし、忙しい介護現場では、記録をゆっくり読む時間が取れないこともあります。
特にパート勤務の場合、限られた時間のなかで仕事をこなす必要があり、十分に情報を把握できないまま介助に入ることもありました。

利用者さんにどのような病気があるのか、認知症があるのか、麻痺はあるのか。
そうした情報を知らないまま、介助しなければならない場面もあるのです。

最初は教えてもらえても、人手が足りないときや忙しいときには、十分な説明がないこともあります。
休んでいる間に新しい利用者さんが入所していても、情報が伝わっていないこともありました。

申し送りや情報共有がきちんと行われている施設なら安心ですが、いつもそうとは限りません。

利用者さんによって身体の状態や動ける範囲は違うため、同じ介助方法が通用するとは限りません。
例えば、麻痺がある側や立ち上がるときの支え方を正しく把握できていなければ、転倒などの危険につながる可能性があります。

そのため、初めて介助する利用者さんや、普段と様子が違う利用者さんがいたら、まずは職員に確認することが大切です。
記録を確認できる環境なら目を通し、普段から利用者さんの様子をよく観察しておくことも役立ちます。

「なぜ車椅子を使っているのだろう?」
「立ち上がるときに、どんなことに注意すればいいのだろう?」

このように疑問を持ち、必要な情報を確認することが、安全な介助につながります。

ただし、利用者さんの様子を見ただけで、病気や身体の状態を正確に判断できるわけではありません。
自分だけで判断せず、わからないことは職員に確認しましょう。

私が働いて感じたのは、教える時間も、情報を確認する時間も十分に取れないまま、介助を任されることがあるという現実です。

もちろん、本来は新人が一人で情報を集め、すべてを判断しなければならないわけではありません。
安全に介助できるよう、施設側が必要な情報を共有し、わからないことを相談できる環境を整えることも必要です。

十分に教えてもらえないからといって、自分を責める必要はありません。
ただ、利用者さんの安全を守るためにも、わからないまま介助を進めないことは忘れないでほしいと思います。

丁寧に介助したいのに、仕事が遅いと言われた

介護の仕事をしていると、忙しさからなのか、それが当たり前になっているからなのか、利用者さんへの介助が雑に感じられる場面があります。

例えば、食事介助のときに、職員同士で話しながら、利用者さんの口にご飯をたくさん入れている場面を見かけたことがあります。

認知症があるから、本人にはわからないから。
そんな理由で、利用者さんの様子や意思よりも、介助する側の都合が優先されているように感じることもありました。

でも、もし自分が同じことをされたら、どうでしょうか?

私はそう考えると、利用者さんにも一口ずつ食べる様子を確認しながら、できるだけ丁寧に食事をしてもらいたいと思いました。
食事介助では、飲み込む様子や体調などにも気を配り、利用者さんの状態に合わせて進めることが大切です。

ところが、丁寧に介助しようとすると、今度は「時間がかかりすぎる」と注意されてしまいます。

利用者さんに安心して過ごしてもらいたい。でも、限られた時間のなかで、ほかの仕事も進めなければならない。

介護の現場では、丁寧に介助することと、時間内に仕事を終わらせることの間で、葛藤する場面があるのだと感じました。

特に、利用者さんの人数が多い施設では、一人ひとりに十分な時間をかけることが難しい場合もあります。
安全に配慮しながら丁寧に介助したいと思っていても、職場から求められるスピードとの違いに悩むこともあるでしょう。

私自身も、利用者さんにはできるだけ丁寧に接したいと思うタイプです。
ただ、介護の仕事には、効率よく進めるべき業務もあります。

だからといって、何でも早く済ませればいいわけではありません。
特に食事や移乗など、安全に関わる介助では、利用者さんの状態に合わせて対応することが大切です。

もし、丁寧に介助したいのに「仕事が遅い」と言われて悩んでいるなら、自分の能力だけを責めないでほしいと思います。

介護職は、利用者さん一人ひとりに向き合いたいという気持ちと、現場を時間どおりに回さなければならない事情との間で、悩むことがある仕事です。

また、施設によって介助に対する考え方や仕事の進め方も違います。
丁寧に介助したい人にとっては、その方針が合わず、働きづらさを感じることもあるでしょう。

介護職に向いていないとすぐに決めつけるのではなく、自分が大切にしたい介護と、職場が求めている介護が合っているのか、一度考えてみることも必要だと思います。

ここまで、未経験で特養に入職した私が感じた、新人教育や現場での戸惑いについてお伝えしました。

では、新人が介護の仕事を覚え、安全に介助できるようになるためには、どのような教育やサポートが必要なのでしょうか。次に、私自身の経験を通して感じたことをお伝えします。

50代未経験で介護職に就くと、実際にはどのような仕事内容や大変さがあるのでしょうか。
私が特養で働いて感じたことは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

新人が仕事を覚えるために必要な教育とは?

未経験で介護職に就いた人が仕事を覚えるためには、先輩の介助を見ているだけでは不十分です。

まずは介助の手順や注意点を説明してもらい、実際にどのように行うのかを見せてもらうこと。
そして、自分で介助するときには先輩に横についてもらい、できていない部分や改善点を教えてもらうことが大切です。

その際、「ここを支えるとうまく立ち上がれるよ」「このタイミングで声をかけると動きやすいよ」など、具体的なコツを教えてもらえると理解しやすくなります。

また、うまくできなかったときに、できなかった理由を一緒に考えてもらえれば、次の介助に生かすこともできます。

では、新人が介護の仕事を覚えるためには、具体的にどのような教育やサポートが必要なのでしょうか。

利用者さん一人ひとりに合った介助方法を教えてもらう

介護では、基本的な介助の手順を覚えるだけでなく、利用者さん一人ひとりに合った介助方法を知ることも大切です。

例えば、立ち上がるときに右側の手すりがあると動きやすい人もいれば、身体の状態によって別の支え方が必要な人もいます。

同じ介助でも、利用者さんの身体の状態や動ける範囲によって、適切な方法や注意点は変わります。

そのため、新人教育では基本的な手順だけでなく、利用者さんごとの介助方法や注意点も確認できることが理想です。

最初からすべてを覚えるのは難しいので、担当する利用者さんについて、必要な情報を一つずつ確認しながら覚えていきましょう。

わからないことを質問でき、実際の介助を確認してもらえる環境が必要

新人が仕事を覚えるためには、わからないことを質問でき、実際の介助を確認してもらえる環境も欠かせません。

一人の先輩から教えてもらうことも大切ですが、その人にしか質問できない環境では、説明がわかりにくかったり、教わった方法に疑問を感じたりしたときに困ってしまいます。

私自身、職業訓練で実務者研修を受けてから介護職に就きました。
一緒に学んでいた人たちと話すと、学校で習った介助方法を実際の現場ではほとんど見かけない、という話もありました。

こうした経験から、学校で学ぶ基本的な介助と、現場で行われている介助には違いがあると感じました。

ただし、長年行われている方法だからといって、必ずしも安全とは限りません。
反対に、学校で習った方法をそのまま当てはめればよいとも限らず、利用者さんの状態に合わせて判断する必要があります。

だからこそ、教わった方法に疑問を感じたときや、安全に介助できるか不安なときには、別の職員にも確認できる環境が大切です。

もし入職先で新人研修や介助を練習できる機会があれば、ぜひ大切にしてください。
手順を覚えるだけでなく、なぜその方法が必要なのか、どのような危険があるのかまで学べると、その後の介助にも役立ちます。

教えてもらえないときも、根拠を考えながら学ぶ

新人教育が十分に整っている施設ばかりではありません。
忙しさから研修の時間を取れず、先輩の介助を見ながら仕事を覚えていく職場もあります。

そのような環境では、自分でも勉強し、実際の介助を振り返りながら、少しずつ知識を増やしていくことが大切です。

ただし、先輩のやり方をそのまま真似したり、自分なりの方法を考えたりするだけでは不十分です。

大切なのは、安心・安全・安楽を意識し、なぜその介助方法が必要なのかという根拠を考えることです。

「なぜ、この方法で介助するのだろう?」
「この利用者さんにとって、本当に負担の少ない方法なのだろう?」
「安全に介助するために、何に注意すればよいのだろう?」

このような視点を持ち、わからないことは確認しながら学んでいきましょう。

特に、移乗など転倒やけがにつながる可能性がある介助は、十分に理解できていないまま一人で行わないことが大切です。
自分だけで判断せず、先輩や責任者に確認し、必要な指導を受けてから行いましょう。

私自身、介護の仕事を覚えるまでには半年ほどかかりました。

勉強して実践し、うまくできなければ、なぜできないのかを考える。
その繰り返しでした。

最初から何でもできる必要はありません。
焦らず、一つずつ覚えていけばよいのです。

教えてもらえる環境でも、自分を責めないでほしい

ここまで、新人が仕事を覚えるために必要な教育や、自分で学ぶときに大切なことをお伝えしてきました。

ただ、教えてもらえる環境に入れば、必ずスムーズに仕事を覚えられるとは限りません。

教え方が自分に合わなかったり、説明がわかりにくかったり、教わった内容を十分に理解できなかったりすることもあります。

また、教える人によって介助方法や説明が違えば、何が正しいのかわからなくなってしまうこともあるでしょう。

そのようなとき、うまくできない自分を責めてしまうかもしれません。

でも、仕事を覚えられない原因は、必ずしも自分の能力だけにあるわけではありません。
教え方や指導の内容、職場の教育体制との相性も関係しています。

反対に、十分に教えてもらえない環境でも、自分で調べたり、質問したり、経験を重ねたりすることで学べることはあります。

ただし、教えてもらえないことを当たり前だと受け入れ、何でも一人で解決しなければならないわけではありません。
安全に関わることは必ず確認し、必要な指導を受けられるよう相談することも大切です。

教えてもらえる環境にも、教えてもらえない環境にも、それぞれ難しさがあります。

だからこそ、うまくできないときには自分だけを責めず、教え方や職場の環境にも目を向けてみてほしいと思います。

自分に合う職場や働き方を探すことも大切

介護の仕事を覚えられずに悩んでいると、「自分には向いていないのかもしれない」と考えてしまうこともあるでしょう。

私も最初は、覚えることが多いうえに、丁寧に介助すると注意されるのに、十分に教えてもらえない環境に嫌気がさしたことがありました。
仕事が遅い自分にも落ち込んでいました。

それでも、利用者さんと関わること自体は意外と好きで、楽しいと感じる場面もありました。

そこで、介護そのものが嫌なのか、それとも今の職場の働き方や教育体制が合わないのかを考え、別の施設に移りました。
すると、以前とは違う視点で介護の仕事を見ることができました。

介護の仕事には、さまざまな働き方があります。

利用者さん一人ひとりとじっくり関わりたい人もいれば、複数の利用者さんの介助を並行して進める働き方が合う人もいます。
施設の規模や仕事内容によっても、仕事の進め方や利用者さんとの関わり方は変わります。

例えば、訪問介護では利用者さんの自宅を訪問し、一人ひとりの生活や状態に合わせた介助を行います。
一方、利用者さんの人数が多い施設では、複数の利用者さんの介助を並行して進めることもあります。

どちらがよいというわけではなく、自分に合う働き方を考えることが大切です。

私の同僚にも、職場が合わないと悩み、いくつかの施設を経験したあと、介護タクシーの付き添いの仕事が自分に合っていると感じ、生き生きと働いている人がいました。

一つの職場でうまくいかなかったからといって、介護の仕事すべてが合わないとは限りません。

もし仕事を覚えられずに悩んでいるなら、まずは「仕事を覚えたら、介護の仕事自体は続けたいと思えるだろうか」と考えてみてください。

介護そのものは嫌ではないけれど、今の職場ではつらいと感じるなら、教育体制や仕事内容の違う職場を探すことも一つの方法です。

自分にはできないと決めつける前に、今の職場や働き方が自分に合っているのか、一度立ち止まって考えてみてほしいと思います。

介護の仕事は、経験を重ねるなかで少しずつ身につくものです。
焦らず一つずつ学びながら、自分に合う職場や働き方を探していきましょう。

ここまで、新人が仕事を覚えるために必要な教育や、自分に合う働き方を考える大切さについてお伝えしました。

では、実際に新人教育が不十分な職場で困ったときは、どうすればよいのでしょうか。

次に、わからないことを確認する方法や、職場に相談しても改善されないときの対処法についてお伝えします。

未経験で介護の仕事を始めると、思うように介助ができず、自分には向いていないのではと悩むこともあります。
しかし、介助の技術だけで向き不向きが決まるわけではありません。
介護職に向いている人・向いていない人の特徴については、こちらの記事で紹介しています。

新人教育が不十分な職場で困ったときの対処法

新人教育が不十分で困ったときは、職場に相談することも大切です。
しかし、相談したからといって、必ずしも改善されるとは限りません。

人手不足で教育する余裕がなかったり、職場全体に教える仕組みが整っていなかったりすると、個人の努力だけでは解決できないこともあります。

実際に私も、教育体制が十分ではない職場で悩む人や、仕事を続けることが難しくなって辞めていく人を見てきました。

経験を積んだベテランであれば、これまでの知識や技術で対応できることもあるでしょう。
しかし、未経験者の場合は、何がわからないのかさえわからず、十分な知識がないまま介助を任されてしまうこともあります。

利用者さんの身体を支える介助では、わからないまま無理に対応することは、自分にとっても利用者さんにとっても危険です。
安全に介助できないと感じたら、一人で無理に対応せず、先輩や責任者に確認し、必要な支援を求めましょう。

また、職場に相談するときは、単に「教えてもらえなくて困っている」と伝えるだけでなく、どの介助の何がわからないのか、どのような指導やサポートが必要なのかを具体的に伝えると、改善につながる場合があります。

それでも教育体制が改善されず、安全に介助することが難しいと感じるなら、別の職場を探すことも選択肢の一つです。

責任感が強い人ほど、「自分が辞めたら、さらに人手が足りなくなる」と考えてしまうかもしれません。
私も、周囲を気遣って無理を重ね、心身の調子を崩してしまう人を見てきました。

もちろん、続けるか辞めるかを簡単に決められないこともあるでしょう。
ただ、職場の人手不足を一人で背負う必要はありません。自分の心身や、安全に介助できる環境を大切にすることも必要です。

未経験なら、自分に合った施設や働き方を探す

介護職といっても、施設によって利用者さんの状態や仕事内容、求められる技術は違います。

例えば、未経験で十分な指導も受けられないまま、介助の種類が多い特養で働く場合、覚えることが多く、対応の難しさから負担を感じることもあります。

一方、比較的自立度の高い利用者さんが多いデイサービスなどでは、仕事内容や教育体制によっては、経験を積みながら少しずつ技術を身につけやすい場合もあります。

もちろん、デイサービスなら必ず働きやすいというわけではありません。
大切なのは、施設の種類だけで判断せず、仕事内容や教育体制、利用者さんの状態などが、今の自分に合っているかを確認することです。

介護職にはさまざまな働き方があり、施設によって介助方法や仕事の進め方も変わります。
今の職場でうまくできないからといって、介護職そのものが向いていないとは限りません。

仕事を覚えられない、介護が合わないと落ち込む前に、今の自分の経験やスキルと、職場で求められることが合っているかを考えてみてください。

そのうえで、自分に合った環境で経験を積み、介助の根拠を考えながら、安心・安全・安楽を意識して仕事に取り組んでいくことが大切です。

努力することは大切ですが、努力だけでは解決できないこともあります。
自分を責め続けるのではなく、今の自分に合った職場や働き方を探すことも、介護の仕事を続けていくための大切な選択です。

新人教育が不十分な職場で悩んだときは、自分の努力だけで何とかしようとせず、必要な指導を受けられるか、安全に仕事を続けられるかという視点でも、今の環境を見直してみましょう。

次に、介護職を続けていくために大切な「学べる環境」について、あらためて考えてみたいと思います。

介護職を続けるために大切なのは、学べる環境

介護職に限らず、仕事を続けていくためには、学べる環境が大切です。

自分で勉強することも必要ですが、教えてもらえない環境では、学ぶにも限界があります。

特に介護は、利用者さん一人ひとりの身体の状態や理解力、動ける範囲に合わせて対応する仕事です。
基本的な介助方法を覚えるだけでなく、その人に合った方法や注意点を理解する必要があります。

また、薬の名前や利用者さんの情報を取り違えると、重大な事故につながるおそれもあります。
だからこそ、わからないことを確認でき、正しい知識や安全な介助方法を学べる環境が必要なのです。

初めて入った職場が自分に合っていれば、それに越したことはありません。
しかし、実際には、思っていたように教えてもらえなかったり、職場のやり方に戸惑ったりすることもあります。

介護職として働くなかで、職場を変えながら自分に合う場所を探していく人もいます。
職場を変えることで、前の施設で経験したことが次の職場で生かされたり、自分に合う働き方が見えてきたりすることもあるでしょう。

最初の職場でうまくいかなかったからといって、それが必ずしも失敗とは限りません。

そこで経験したことも、次の職場で生かせる大切な学びになります。

できない自分を責めず、少しずつ経験を積んでいこう

未経験で介護職に就けば、最初はわからないことばかりです。
経験がないのですから、最初から何でもできるわけではありません。

しかし、現場では人手不足や時間の制約から、十分に教える余裕がなくても、仕事を進めなければならないことがあります。

教える側にも余裕がなく、ついきつい言い方になってしまう。
教えてもらう側は萎縮して質問できなくなり、ますます仕事を覚えにくくなる。
そんな悪循環が生まれてしまうこともあります。

でも、その状況をすべて新人の努力不足として片づけてしまっていいのでしょうか。

もちろん、自分で学び、経験を積んでいくことは大切です。
ただ、教育が不十分な環境でうまくできないからといって、自分だけに原因があるとは限りません。

まずは一つずつ経験を積んでいきましょう。
そして、今の職場で必要なことを学べているか、安全に介助できる環境が整っているか、ときどき立ち止まって考えてみてください。

今の職場で続けることが難しいと感じたら、別の施設や働き方を探すこともできます。

大切なのは、無理をして同じ場所にとどまり続けることではありません。
自分に合う環境を探しながら、少しずつできることを増やしていくことです。

安心・安全・安楽を忘れずに

介護の仕事をするうえで、私が大切だと感じているのは、利用者さんの安心・安全・安楽を考えることです。

教えてもらった方法をそのまま覚えるだけでなく、「なぜ、この介助方法が必要なのだろう?」「この方法は、この利用者さんにとって安全なのだろうか?」と考える視点を持ってほしいと思います。

もちろん、経験が浅いうちは、自分だけで正しい方法を判断するのは難しいものです。
わからないことは確認し、必要な知識や技術を学びながら、少しずつできることを増やしていけばいいのです。

介護職として働くなかでは、思いどおりにできず、落ち込むこともあるでしょう。
職場を変えることもあるかもしれません。

それでも、そこで得た経験が、次の仕事や利用者さんとの関わりに生かされることもあります。

介護職に向いていないと決めつける前に、今の自分と職場が合っているのかを考えてみてください。

自分を責めすぎず、利用者さんの安全と自分自身の心身を守りながら、一歩ずつ経験を積んでいきましょう。

いつか「介護の仕事をしていてよかった」と思える日が来るかもしれません。
そのためにも、無理を重ねるのではなく、自分が安心して学び、働ける環境を大切にしてほしいと思います。

今、仕事がうまくできずに悩んでいても、すぐに自分の可能性を決めつける必要はありません。
焦らず、自分に合う働き方を探していきましょう。

まとめ|介護職の新人教育は、職場環境も大切

介護職の新人教育は、施設や教える人によって違います。

未経験で仕事を覚えるには時間がかかりますし、最初から何でもできる必要はありません。
わからないことを確認しながら、少しずつ経験を積んでいくことが大切です。

ただし、教えてもらえない環境でうまくできないからといって、自分の能力不足だと決めつける必要はありません。

介護の仕事を続けていくためには、自分で学ぶ努力だけでなく、必要な知識や技術を教えてもらい、安全に介助できる環境も必要です。

もし今の職場で悩んでいるなら、介護の仕事そのものが合わないのか、それとも職場の教育体制や働き方が合わないのか、一度考えてみてください。

一つの職場でうまくいかなかったからといって、介護職そのものを諦める必要はありません。

利用者さんの安心・安全・安楽を大切にしながら、自分自身も無理をしすぎず、少しずつ経験を積んでいきましょう。

自分に合った環境を見つけることも、介護の仕事を続けていくための大切な一歩です。

今の職場でうまくいかず、辞めたいと感じている方は、私が50代未経験で職場を変えた経験も参考にしてみてください。

この記事を書いたひと
うみとそら

[うみとそら]
50代で大阪から岡山へ地方移住をし、それを機に不動産業界から介護職へ転職した実践型移住ブロガー。
【保有資格】 宅建士 / 2級建築士 / 福祉住環境2級 / インテリアコーディネーター / 1級小型船舶操縦士 / 介護士取得中

自身の移住経験に加え、不動産・建築のプロとしての視点、そして地方でのリアルな雇用である「介護」の現場経験を融合させ、移住希望者が最も知りたい「お金・住まい・仕事」のリアルな解決策を体験談を交え発信しています。

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