地方移住して良かったこと・悪かったこと|大阪から岡山へ移住してわかった本音

移住して良かったことや悪かったことを家の庭から自然の景色を眺めつつ思いにふける女性

「地方移住をして良かったですか?」

移住してから何度か聞かれたことがあります。

私の場合、その答えは「良かった」とも「失敗だった」とも一言では言えません。

大阪から岡山へ移住して、自然のある暮らしや新しい挑戦など、移住して良かったと感じることはたくさんありました。

一方で、車中心の生活や住む場所選びなど、移住して初めてわかった不便さや後悔もあります。

実際に暮らしてみて感じたのは、都会にも田舎にも良いところと大変なところがあり、100%満足できる場所はなかなかないということでした。

この記事では、大阪から岡山へ移住した私が感じた「良かったこと」と「悪かったこと」、そしてそれでも地方移住を後悔していない理由について本音でお話しします。

これから地方移住を考えている方や、移住後の暮らしに悩んでいる方の参考になれば幸いです。

地方移住したきっかけ|実は私はあまり乗り気ではなかった

私は大阪から岡山へ移住しました。
きっかけは、再婚した夫の一言です。

「どうせなら田舎でのんびり暮らしたい」

釣りをしたり、自然の中でゆっくり過ごしたり。
夫の中では少しずつ理想の移住生活が出来上がっていったようでした。

一方の私はというと、移住に対してそこまで強い憧れはありませんでした。

自分名義の大阪の家は残す予定でしたし、「まぁ何とかなるかな」という気持ちもありました。

しかし、それ以上に行くなら「住む場所や仕事、生活環境はしっかり考えないといけないな」という思いの方が強かったように感じます。

今振り返ると、移住したい気持ちは2割、大阪にいたい気持ちは8割くらいだったかもしれません。

SNSでは地方移住の楽しそうな情報をよく見かけます。

広い家、豊かな自然、ゆったりとした暮らし。
もちろん、それらは事実だと思います。

ただ、私は移住への熱量がそれほど高くなかったこともあり、「実際は良いことばかりではないだろう」とどこか冷静に見ていました。

もし夫と同じように移住への期待でいっぱいだったら、キラキラした情報だけを信じていたかもしれません。

そして実際に移住してみると、事前には想像していなかったことがたくさんありました。

わかっていれば防げた失敗や後悔もありますし、移住したからこそ得られた経験や楽しみもあります。

移住は家族全員が望んで決断する場合もあれば、誰かの希望に合わせて新しい土地へ向かう場合もあります。

私のように、「積極的に行きたいわけではなかったけれど移住した」という人もいるでしょう。

だからこそ私は、移住した以上は自分の人生も楽しみたいと思っています。

小型船舶操縦士の免許を取得したり、庭づくりや家庭菜園を始めたり、猫との暮らしを楽しんだりしながら、新しい生活を少しずつ作っています。

この記事では、大阪から岡山へ移住して感じた「良かったこと」と「悪かったこと」を正直にお伝えします。

まずは、私が移住して良かったと感じていることからお話ししたいと思います。

地方移住して良かったこと

地方移住をすると、「自然が豊か」「生活費が安い」などのメリットがよく紹介されます。

実際に私も、緑の多い景色や猫との暮らし、家庭菜園など、移住したからこそ楽しめていることがあります。

一方で、移住して良かったと感じる理由は、それだけではありません。

私にとって一番大きかったのは、これからの人生や働き方について改めて考えるようになったことです。

思い描いていた暮らしとは違う部分もありましたが、その環境の変化が新しい挑戦や気づきにつながりました。

ここからは、私が地方移住をして良かったと感じていることをお話しします。

自分のこれからの人生を考えるようになった

地方移住をして良かったことはたくさんあります。

自然が身近になったことや、庭づくりや家庭菜園を楽しめるようになったこともその一つです。

私は庭をクローバーで覆ったり、野菜を育てたりしていますが、これは大阪に住んでいた頃にはあまり考えなかったことでした。

また、念願だった猫との暮らしも始まりました。

ただ、今振り返ると一番大きかったのは、これからの人生について真剣に考えるようになったことかもしれません。

岡山へ移住してからは、仕事の選択肢や生活環境が大きく変わりました。

都会のように仕事がたくさんあるわけではなく、買い物や移動も以前ほど便利ではありません。

だからこそ、

「この先どんな働き方をしたいのか」
「年齢を重ねたときにどんな暮らしをしたいのか」

を考える機会が増えました。

移住前は目の前の生活をこなすことに精一杯でしたが、移住後は将来について立ち止まって考える時間が増えたように感じています。

正直なところ、私は積極的に移住したかったわけではありません。

それでも移住した以上、この環境の中でできることを探し、自分なりに人生を楽しみたいと思うようになりました。

もちろん地方移住には不便なこともあります。

それでも、自分の人生や将来について改めて向き合うきっかけになったことは、私にとって大きな財産です。

そして実際に将来について考えるようになったことで、これまでなら挑戦しなかったことにも自然と目が向くようになりました。

次に、地方移住をきっかけに始めた新しい挑戦についてお話しします。

新しいことに挑戦する機会が増えた

地方移住をしてから、新しいことに挑戦する機会が増えました。

移住前の私は、今のような生活を想像していませんでした。

その一つが小型船舶操縦士の免許です。

夫が釣りをしたいと言い出したものの、資格の勉強は苦手ということで、なぜか私が免許を取得することになりました。

最初は2級を取得し、その後1級にも挑戦しました。

大阪で暮らしていた頃の私なら、船を操縦して海へ出るなんて考えもしなかったと思います。

また、釣りにもそれほど興味はありませんでしたが、一緒に出かけるうちに魚釣りを楽しむようになりました。

仕事面でも大きな変化がありました。

これまでの不動産業界での経験を活かし、在宅でできる仕事に関わるようになったことで、新たな収入源を持つことができました。

さらに家庭菜園にも力を入れるようになりました。

我が家の土地は決して条件が良いとは言えず、毎年土づくりや改良が必要です。

そのおかげで無農薬野菜や土づくりについて学ぶ機会が増え、以前より食や環境にも関心を持つようになりました。

また、岡山で暮らすうちに、この地域の魅力を発信したいという気持ちも芽生えました。

そして私にとって特に大きかったのが、50代から始めた介護の仕事です。

未経験からの挑戦でしたが、実際に働いてみることで新しい世界を知ることができました。

地方では70代になっても介護の現場で活躍している方を見かけますし、介護福祉士実務者研修の講師という働き方もあります。

実際にその道へ進むかどうかはまだわかりません。

それでも、「年齢を重ねても働ける可能性がある」ということを知れたのは大きな収穫でした。

地方移住をきっかけに、これから先の働き方や老後の仕事について考えるようになり、自分の人生の選択肢は確実に広がったと感じています。

都会にいたままだったら、便利な環境の中で今までと同じ毎日を続けていたかもしれません。

地方移住には不便な面もありますが、その分、新しい挑戦や人生の可能性に気づくきっかけを与えてくれました。

そして、そんな挑戦の日々を支えてくれているのが、自然に囲まれた今の暮らしです。

次は、私が地方移住をして良かったと感じている「自然のある暮らし」についてお話ししたいと思います。

自然のある暮らしに癒やされる

移住して良かったこととして、やはり自然が身近にある暮らしは外せません。

家の周りには緑が多く、田んぼの風景や穏やかな海を見るとホッとします。

都会にいた頃のように人混みの中を歩くことも少なくなり、電車やバスもどこかのんびりしています。

運転中も自然の景色が目に入るため、気づかないうちに気持ちが落ち着いているのかもしれません。

とはいえ、正直なところ私は「自然が豊かだから移住したい」と思っていたわけではありません。

今でも毎日感動しているわけではなく、自然そのものが生活の中心になっているわけでもありません。

それでも、目の前に緑がある環境は思っていた以上に心地よく感じています。

庭にはクローバーを植え、大阪から持ってきた南天は地植えにしました。

家庭菜園では野菜を育て、その成長を楽しんでいます。

そして何より大きかったのが、猫との暮らしです。

私は移住してから初めて猫を飼いました。

愛護センターから迎えた2匹の保護猫は驚くほど元気で、家中を全力で走り回っています。

もし大阪のマンション暮らしのままだったら、ここまで自由に遊ばせることは難しかったかもしれません。

クローバーの上で寝転んだり、庭を眺めたりする姿を見ると自然と笑顔になります。

地方暮らしには悩みや不便さもありますが、猫たちがいることで救われている部分はとても大きいです。

もちろん、その分朝早く起こされて寝不足になることもありますが、それも含めて今の暮らしの一部になっています。

自然が豊かな環境そのものよりも、その環境の中で猫と暮らしたり、庭づくりや家庭菜園を楽しんだりできること。

それが私にとっての地方移住の良かった点なのかもしれません。

ただ、地方移住は良いことばかりではありませんでした。

実際に暮らしてみると、移住前には気づかなかった不便さや悩みもたくさんありました。

次は、私が地方移住をして「これは想像以上だった」と感じた大変なことや後悔したことについてお話しします。

地方移住して悪かったこと

SNSや移住体験談では、自然豊かな暮らしやスローライフなど、地方移住の魅力が紹介されることが多いと思います。

もちろん私も移住して良かったと感じることはたくさんあります。

しかし実際に暮らしてみると、車中心の生活や医療環境、人との距離感など、移住前には想像していなかった悩みもありました。

地方移住を後悔しているわけではありません。

それでも、「事前に知っておきたかった」と思うことは少なくありません。

ここからは、大阪から岡山へ移住した私が実際に感じた不便さや戸惑い、そして移住して初めて気づいた現実についてお話しします。

車中心の生活は思った以上に負担だった

地方移住をして感じたのは、車があると便利な反面、想像以上に車に依存した生活になるということです。

大阪に住んでいた頃は、電車や徒歩、自転車で移動することが当たり前でした。

しかし、岡山へ移住してからは、買い物や病院、銀行、役所など、ほとんどの用事を車で済ませるようになりました。

地方では「ちょっとそこまで」の感覚が都会とは違います。

コンビニやスーパーへ行くだけでも車を使うことが多く、気軽に歩いて出かける機会はかなり減りました。

私の場合も、車で往復30分ほどかかる場所は日常的な移動範囲です。

そのため、「本当に必要な用事かな?」と考えてから出かけることが増えました。

また、移住前は「田舎の方が車も少ないし運転は楽だろう」と思っていました。

ところが実際は、想像していたより神経を使う場面が多くあります。

高齢ドライバーが多いため、こちらが周囲に気を配りながら運転することも少なくありません。

細い道から突然車が出てきたり、ウインカーを出さずに曲がったりする場面に遭遇することもあり、ヒヤッとした経験もあります。

都会のような交通量の多さはありませんが、その代わりに地方ならではの運転の難しさがあると感じています。

さらに、雨の日や暑い日、寒い日でも快適に移動できる反面、歩く機会が減るため運動不足になりやすいというデメリットもあります。

地方移住を考えている方の中には、「車の運転は問題ない」と思っている人もいるかもしれません。

しかし実際には、運転そのものよりも、車がなければ生活しづらい環境に慣れることの方が大きな変化でした。

だからこそ、移住先を選ぶ際は家の価格や間取りだけでなく、スーパーや病院、ドラッグストアなどの生活施設までの距離も確認しておくことをおすすめします。

私は住まい選びの重要性を移住後に痛感しました。
詳しくは「地方移住の賃貸・中古住宅選びで後悔しないコツ|内見で必ず確認したいチェックポイント」で紹介していますので、これから移住を考えている方はぜひ参考にしてください。

また、車で移動できれば何とかなると思っていても、実際に暮らしてみると別の不安も見えてきます。

その一つが、日々の生活に欠かせない医療環境でした。

医療面で不安を感じることがある

地方移住をしてから感じたことの一つが、医療環境の違いです。

私は大阪に住んでいた頃、病院や歯科医院の選択肢が多い環境が当たり前でした。

少し合わないと感じれば別の病院を探すこともできましたし、最新設備を導入しているクリニックも珍しくありませんでした。

しかし、地方では病院の数そのものが少なく、選択肢が限られることがあります。

もちろん親身に診察してくれる先生も多いのですが、診療方針や設備面で都会との違いを感じる場面がありました。

特に歯科医院では、以前通っていた医院で受けていた検査や設備がなく、少し戸惑ったことがあります。

また、引っ越しによって病院が変わると、それまで処方されていた薬が同じようにもらえなかったり、診療方針が異なったりすることもあります。

私自身、「今までと同じように通院できるだろう」と思って受診したところ、予想とは違う対応で不安を感じた経験がありました。

一方で、地方の病院にはアットホームな雰囲気があり、患者一人ひとりとの距離が近いと感じることもあります。

そのため、このあたりは人によって「安心できる」と感じるか、「物足りない」と感じるかが分かれる部分かもしれません。

ただ、持病がある方や定期的な通院が必要な方は、移住前に病院の数や診療科目だけでなく、自分が納得して通えそうな医療機関があるかも確認しておくことをおすすめします。

私自身、移住前はスーパーや交通の利便性ばかり気にしていましたが、実際に暮らしてみると医療環境は生活の安心感に大きく関わることを実感しています。

そして、生活していて感じた不便さは医療だけではありませんでした。

都会では当たり前だった「お店やサービスを選べる環境」がなくなったことも、移住後に大きな変化として感じたことの一つです。

お店や娯楽の選択肢が少ない

地方移住をして感じたのは、お店や娯楽の選択肢が都会に比べて少ないことです。

大阪に住んでいた頃は、「今日はどこでご飯を食べようかな」と気軽に考えることができました。

電車に乗ればさまざまな飲食店や商業施設があり、本屋や雑貨店をのんびり見て回ることもできます。

しかし、地方ではそのような選択肢が限られています。

外食をしようと思っても、お店の数自体が少なく、「今日はどこへ行こう?」と迷うことはほとんどありません。

また、車で移動することが前提のため、お酒を飲みに出かけることも難しくなりました。

都会では当たり前だった「仕事帰りに一杯」や「友人と気軽に飲みに行く」といった楽しみ方は、地方ではハードルが高く感じます。

買い物についても同様です。

大型書店や専門店へ足を運ぶ機会は減り、日常的に利用するのはスーパーやドラッグストア、100円ショップが中心になりました。

その結果、以前よりも食品や日用品の価格に詳しくなった気がします。

特売日や商品の違いにも自然と目が向くようになり、これはこれで地方暮らしならではの変化かもしれません。

もちろん、最近はネット通販のおかげで多くのものを自宅で購入できます。

そのため生活に困ることはありませんが、「実際に商品を見て選ぶ楽しさ」や「ふらっと立ち寄る楽しさ」は減ったように感じています。

ただ、その一方で選択肢が少ないからこそ、庭づくりや家庭菜園、ブログ運営など、自宅で楽しめる趣味に時間を使うようになりました。

地方移住によって失った楽しみもありますが、新しく見つけた楽しみもあります。

今では「ないもの」を探すより、「今ある環境で何を楽しむか」を考えることが増えたように思います。

そして、もう一つ大きく変わったのが人との距離感です。

お店や娯楽が少なくなったこと以上に、気軽に会える友人が近くにいなくなったことは、移住後に感じた大きな変化の一つでした。

気軽に会える友人がいなくなった

地方移住をして感じた変化の一つが、気軽に会える友人がいなくなったことです。

大阪に住んでいた頃は、友人や知人と会おうと思えば比較的簡単に会うことができました。

「今度ランチでもしよう」
「仕事帰りに少し話そう」

そんな何気ない約束ができる距離に人がいました。

しかし、岡山へ移住してからは状況が変わりました。

SNSやLINEで連絡を取ることはできますが、実際に会うとなると簡単ではありません。

ちょっとした近況報告や相談も、気軽に顔を合わせて話す機会は大きく減りました。

移住先で新しい友人を作ればいいのかもしれません。

実際、地域活動や趣味の集まりなど、人とつながる機会はあると思います。

ただ、もともと私は積極的に人付き合いを広げるタイプではありません。

年齢を重ねるほど新しい人間関係を作る機会も減るため、友人づくりは思っていた以上にハードルが高く感じます。

一方で、人間関係が少なくなったことで気楽になった部分もあります。

予定に追われることが減り、自分の時間を自由に使えるようになりました。

その時間をブログ運営や家庭菜園、猫との暮らしに使えるようになったのは良かった点かもしれません。

それでも時々、

「この話、友達と直接会って話したいな」

と思うことがあります。

地方移住を考えるときは、仕事や住まいだけでなく、家族や友人との距離がどう変わるのかも一度考えておくと良いと思います。

暮らしそのものには慣れても、人との距離の変化は意外と後からじわじわ効いてくるものです。

地方移住後の孤独感や都会ロスについては、別の記事「地方移住で寂しいと感じたら|都会ロスとの向き合い方」で詳しくお話ししていますので、同じような気持ちを抱えている方は参考にしてみてください。

そして私の場合、人との距離だけでなく、住む場所そのものについても「もっと慎重に考えれば良かった」と感じることがありました。

住む場所選びはもっと慎重にすれば良かった

地方移住をして感じていることの一つが、住む場所選びはもっと慎重にするべきだったということです。

私は地方移住そのものを後悔しているわけではありません。

自然のある暮らしや新しい挑戦など、移住して良かったと感じることもたくさんあります。

ただ、「どこに住むか」という点については、もっと時間をかけて考えるべきだったと感じています。

移住当時は限られた時間の中で家探しを進めていました。

そのため、間取りや立地、価格などは確認していたものの、実際の暮らしや近隣との距離感までは十分に想像できていませんでした。

特に私が見落としていたのは、隣家との距離です。

現在の住まいは隣家との距離が近く、移住後に近隣とのトラブルも経験しました。

詳しい事情はここでは省きますが、それ以来、外で物音がすると気になったり、顔を合わせたくないと感じたりすることがあります。

家の中にいても気持ちが落ち着かないことがあり、「住環境が心に与える影響は想像以上に大きい」と実感しました。

地方移住を考えている人の中には、建物の状態や価格を重視する人も多いと思います。

もちろんそれも大切ですが、実際に暮らし始めると毎日関わるのは家そのものよりも周辺環境です。

  • 隣家との距離はどうか
  • 家の前の道路はどのように使われているか
  • 周辺にどんな人が住んでいるか
  • 昼と夜で雰囲気は変わらないか

こうした点は、できる限り確認しておくことをおすすめします。

私自身、不動産業界で働いていた経験があり、家を見ることには慣れているつもりでした。

それでも実際に暮らしてみなければわからないことはたくさんあります。

だからこそ、移住先の家を選ぶときは「家を買う」という視点だけでなく、「その場所で暮らす」という視点で考えることが大切だと思います。

もし今の私が移住前に戻れるなら、建物よりも周辺環境の確認にもっと時間を使うでしょう。

それくらい住む場所選びは、その後の暮らしの満足度を大きく左右すると感じています。

そして、住む場所を選ぶということは、将来どのように暮らしていくかを選ぶことでもあります。

実際に移住してみると、家や地域のことだけでなく、老後や働き方など、これから先の人生について考える機会も増えました。

将来への不安が増えた

地方移住をしてから、将来について考える機会が増えました。

大阪に住んでいた頃も老後のことを全く考えていなかったわけではありません。

しかし、移住後は車や住まいなど、地方ならではの課題が見えるようになり、これまで以上に将来を意識するようになりました。

例えば、地方では車が生活に欠かせません。

今は問題なく運転できていますが、年齢を重ねて運転が難しくなったとき、今と同じような暮らしができるのだろうかと考えることがあります。

我が家はバスで買い物へ行ける場所を選びましたが、それでも車がなくなれば不便になることは間違いありません。

また、戸建て住宅には修繕費がかかります。

外壁や設備の交換など、長く住み続けるためには定期的なメンテナンスが必要です。

マンションとは違った形で、将来に向けた資金の準備をしておかなければならないと感じています。

さらに、私たちの子どもは大阪に住んでいます。

今は元気に暮らしていますが、年齢を重ねるにつれて、自分たちの老後や家族との距離について考える機会も増えました。

地方移住をすると、日々の生活だけでなく、「10年後」「20年後」の暮らしについても考えざるを得ません。

不安が全くないと言えば嘘になります。

ただ、その不安があるからこそ、働き方を見直したり、新しい資格に挑戦したり、将来に向けて準備しようという気持ちも生まれました。

実際に私も、介護の仕事や在宅でできる仕事に挑戦しながら、少しずつ選択肢を増やしています。

地方移住をして感じたのは、将来への不安は消すものではなく、向き合いながら準備していくものだということです。

そして、そのことを以前より真剣に考えるようになったことも、移住によって得た大きな気づきの一つでした。

ここまで地方移住をして良かったことも悪かったこともお話ししてきました。

実際、不便なことや後悔したことはありますし、「移住すればすべてうまくいく」というものでもありません。

それでも私は、地方移住そのものを後悔していません。

最後に、その理由についてお話ししたいと思います。

それでも私が地方移住を後悔していない理由

私が地方移住を後悔していないのは、移住したから幸せになったわけでもなく、都会にいた頃が不幸だったわけでもないからです。

大阪に住んでいた頃には大阪なりの不満がありました。

通勤や人の多さ、慌ただしい毎日。

だからこそ、「少し違う暮らしをしてみたい」という思いもありました。

そして実際に移住してみると、思い描いていた生活とは違う部分もたくさんありました。

車中心の生活、不便さ、人間関係、住む場所選びの難しさ。

移住すればすべて解決するわけではないこともわかりました。

でも同時に感じたのは、どこに住んでいても不満はあるということです。

100%満足できる暮らしは、なかなか存在しないのかもしれません。

だから大切なのは、「どこに住むか」だけではなく、「その環境の中でどう暮らすか」なのだと思います。

私自身、移住してから猫との暮らしを始めたり、小型船舶操縦士の免許を取得したり、家庭菜園やブログ運営に取り組んだりと、新しい挑戦を続けています。

もし大阪に住み続けていたら、今とは違う人生になっていたでしょう。

どちらが正解だったのかはわかりません。

ただ、一つ言えるのは、自分なりに納得できる暮らしは少しずつ作っていけるということです。

もちろん、努力してもどうしても合わないこともあります。

そんなときは無理をする必要はありません。

移住は一度決めたら絶対に戻れないものではなく、必要なら別の選択をすることもできます。

だからこそ、移住を考えるときは「もし合わなかったらどうするか」も含めて準備しておくことが大切だと思います。

移住には、自分から望んで来る人もいれば、家族の事情で来る人もいます。

私のように、どちらかというと付き添う形で移住する人もいるでしょう。

立場は違っても、移住は人生や生き方を改めて考えるきっかけになると感じています。

そしてそれは、地方移住に限った話ではありません。

一人暮らしでも夫婦でも、年齢を重ねれば生活環境は変わります。

だからこそ、その時々で自分に合った選択ができるよう、少し先の未来を考えながら準備しておくことが大切なのではないでしょうか。

人生に正解は一つではありません。

移住もまた、人生を手探りで進んでいく中の一つの選択肢です。

せっかくなら、その経験を後悔だけで終わらせるのではなく、自分なりにより良い人生を作るきっかけにしてほしいと思います。

地方移住には良かったことも悪かったこともあります。
だからこそ、移住前にできる準備や確認はとても大切だと感じています。
これから移住を考えている方は、「地方移住で後悔しないために|移住前にやってよかった準備と失敗談」も参考にしてみてください。

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この記事を書いたひと
うみとそら

[うみとそら]
50代で大阪から岡山へ地方移住をし、それを機に不動産業界から介護職へ転職した実践型移住ブロガー。
【保有資格】 宅建士 / 2級建築士 / 福祉住環境2級 / インテリアコーディネーター / 1級小型船舶操縦士 / 介護士取得中

自身の移住経験に加え、不動産・建築のプロとしての視点、そして地方でのリアルな雇用である「介護」の現場経験を融合させ、移住希望者が最も知りたい「お金・住まい・仕事」のリアルな解決策を体験談を交え発信しています。

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